欲にまみれて生きやがれ

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煩悩やら我欲やら現世利益やら、こういうものにまやかされないように、
スッキリまっすぐ生きて行くのが幸せの道、
愛や施しや感謝をもって生きろよ、というのが、
だいたいの、スピリチュアル系の、癒しの教えなんじゃないかな。

私もまわりの人と気持ちやモノをシェアし合って暮らしたいし、
ココロの交流が分け隔てなくできるってどこかで信じている。

垣根を越えて、お互いを認め合って、譲り合って、感謝しあって生きたいさ。
それが生きていくうえで、
「自分が生きていきやすい空間」を作ることにもなる、って思ってる。

・・・ってことはよ、
「癒されたい」とか、「シェアし合いたい」とか、
「認め合いたい」というのも、結局のところ、
間違いなく、「欲」だよね。自分の中にある「欲望」だよね。

たとえば、
あの人と付き合いたいとか、結婚したい、とか、
あわよくば奪い取りたい、とか、考える気持ちとそんなに変わらない。

だって、
恋人って、誰でもいいわけじゃないでしょ？

「この人だったら」「いい」わけで、
他の人だったら「ダメ」だし、「イヤ」だし、ノーサンキューな訳よね。

「この人」を「幸せ」にしてやりたい、と考えるのは、
考えてみたら特定の人だけであって、
見ず知らずの通りすがりのちょっと遠慮したいタイプの人に対しては、
ココロに浮かんでもこない想い。
そもそも「生きたい」って願望まるだしにしているところが、
もう、すでに、「アタシってどん欲」だなぁ～、と思う。（笑）
服が欲しい、車が欲しい、旅行に行きたい、あれが食べたい、
電話よこせ、メールくれ、なんていう解りやすい「欲求」には
ハッ！これは我欲だったかも、と
感じられるけれど、

「生きたい」「幸せになりたい」「愛したい」なんていうのは、
「欲望」だと認識しにくい。

でも、これも、立派な「欲望」、どん欲な欲。
渇望。
煩悩以外のなにものでもない、欲。
これで、わかったよね。

煩悩にまみれまくって生きるしかないってことだよ。

この世に肉体を持って生きている限り、
どうしてもこの世に執着するし、
自分の考え方や想いや、カラダそのものに執着する。
逃れられない。

このココロとカラダを使って「生きていくしかない」んだもん。

そこに執着せずにどこに執着して生きる、ってのよ。

つづく。